これまでの哲学者はニュートン理論(絶対空間・絶対時間)の中での時間しか考えてこなかった。
それは相対論などの新しい理論がまだ出されていない時代であり無理からぬことではあった。
ここで、今までの哲学者が時間論についてどような考察を行ってきたか、その著書によって概観してみたい。
1.アリストテレス(自然学)
アリストテレスの自然認識は「運動」という概念が強調されている。
言ってみれば、存在=運動 である。
時間は運動がいくらあるかを数えることで測られるとする。
ニュートン力学では、速度=距離÷時間 と定義されている。
この式から速度は距離と時