山荘に飯噴く匂ひ細雪 伊藤敬子
少女等の髪の粉雪やスキー行 高野素十
少年帰る夕日の根雪蹴りながら 飴山實 『おりいぶ』
星見えて星の光りの粉雪降る 佐々木夕加子
腕輪光って粉雪舞う夕べ アロマ
林檎煮る雪国遠く来し林檎 三好潤子
雲間より差し来る光雪見えて アロマ
あら雪がショールにふわり雪の精 アロマ
根雪一枚めくれしや風光りしや 村越化石
洩るる灯のそこより前後なき深雪 安東次男 裏山
煮干粉が袋に湿り根雪減る 西村公鳳
生きて来し分の根雪が二メートル 櫂未知子 貴族
瞬