部屋の額雪嶺の富士を描きて アロマ
新樹の道雪嶺に向き背まつすぐ 細見綾子
榛の花雪嶺かすかに光り暮れ 岡田日郎
真夜雪嶺雲なし月光のみまとふ 岡田日郎
刃毀れのやうな雪嶺月渡る 金箱戈止夫
乗初めのすぐ雪嶺と対ひあふ 上田五千石
切干の青みがちなる雪嶺も 中村志那
雪の山しりぞいて道春になる 細見綾子 花 季
雪の山も見えて花野や夢ごころ 渡辺水巴
雪嶺に花柄のカップで珈琲を アロマ
星光り雪嶺になほ夕日の斑 岡田日郎
聖鐘はひびき納めて雪の嶺々 野澤節子 黄 炎
雪山こごりげんげ田の