昔は正月はたのしかった。
12月の末近くなると、家族そう手で餅つきがはじまる。
私も子供ながら、父親からやっと持ち上げたきねを振り上げて、餅つきの手伝いをした。
つきあがったやわらかい御餅を、手のひらでぐるぐると
つつみ、真っ白い柔らかなお餅を何個も手伝い、
それを食べると実においしかった。
いつのまにか、時代とともに電気釜ならぬ餅をつく炊飯器が出現して、それで御餅をつくので、餅つきの威勢のいい
掛け声と音はきかれなくなった。
さらに時代がすぎると、御餅なんて、自宅でつかなくて
御餅やさんに注文するようになった。
正月になると、いつもは会わない親戚