地方裁判所 刑事部事務官からの電話

学校から帰ってきた孫は炬燵で宿題を始めた。私はそれを見ながらコーヒーを飲んで、朝読めなかった新聞に目を通していた。夫は炬燵が嫌いなので、ソファーでタブレットを操作して終始無言だった。

電話がなった。孫が「026だよ。」と言った。少し離れたところにある電話の表示が見えたようだ。「あっちゃは目がいいね。」と言いながら電話に歩み寄った。市内の局番だから営業の電話ではないと思い、受話器を取った。

「もしもし。」年配の男性の声がした。「はい」と答えると、「○○先生のお宅でしょうか?」と言った。
私は、来年の演奏会を彼方此方に頼んでいるので、そのことに関する電話