初めての・・・(8)



(続けます)

訳が分からず、じっとしているとやがてK子ちゃんが
目を覚まして僕を見てにっこりしました。

「これ、どういうこと、一体ここ何処だい?」
「やーねー、何にも覚えていないの?」
「ごめん、電車に乗ったのは覚えているけど、
そのあとはさっぱり」
「あのね、貴方は私をこの旅館に引っ張り込ん
だの、本当に覚えてないの?」
「本当? で、どうした?」
「ご安心下さい、Sさんはな〜んにもしないまま、
大いびき」
「で、どうした?」
「私も飲み過ぎていたので、そのまま寝ちゃった」
「なんとまぁ、勿体無いことをしたもんだ・・」

彼女はそのまま会社に、