名のみ残れる「ゴルフ橋」.

滝の音は 絶えて久しくなりぬれど、勿来残りて
なお聞こえけれ。

ご承知の通り百人一首の中の、藤原頼忠の子大納言公任(きんとう)が詠んだ一首。
京都大覚寺に在る大沢の池の北側に、石碑だけ残っているが、少なくとも滝と言うほどの高低差も無い。勿来、或いは名古曾と書く。

さて、前置きが長くなったが、嘗てはゴルフ場が有った名残として現物の橋が残っている。

場所は、春なら花の名所として花見の人の流れが大波のように行き来する。
東急大井町線の等々力駅を下りて、線路を横断するメインの通りを、環八方面へ向けて数歩進むと、ぶっ違いのような最初の十字路、角はスーパーと大