連載:男と女のはなし

心が風邪を引いた時

雪まじりの雨

空は時折 晴れ間が見えるが 雪雲は厚い

福岡の空は海が近いせいか 雲が早く流れる

リビングの窓から 山の中腹が真っ白に見える

今年一番の寒気がやってきた


少し窓を開け 外の冷気をいっぱい吸い込んでみる

冷たさにエアコンで緩んでいた身体が引き締まる

ふと 君を想いだした

今 何をしてるのだろうか?

寒くない?

外にいる?

それとも家の中かな・・・

つかの間の君への想いに 自分で笑ってしまう



もうこの歳じゃ 恋の行方も決まっている

蜃気楼かもしれない ほのかな恋は

自分へのささやかなプレゼントに近い