大森貝塚の発見者モースの日本旅行記を読む

モースはアメリカ人の文化人類学者であるが、明治10年に来日して方々を歩き回った。

未だ交通が不便な時代で、車は勿論汽車もなかった時代だったのに、北海道から鹿児島まで日本中をくまなく旅をした。乗り物は船,駕籠、馬などであるが、大部分は徒歩で旅した。いまだ毛唐がめづらしい時代、人にジロジロ見られるので嫌気がさした時もあったが、白刃をつきつけられるようなことまではなかった。彼が特に驚嘆したのは、日本人の足があまりタフなこと。

1日50マイル(80キロ)を歩くなど日常茶飯事、尤もその頃は他の交通機関がほぼ皆無であったから、無理もないかも知れないが、今日と比べ