地獄行きを免れようと

大海のような聖なる存在の呼び名と
近くにいる水の一雫のようなお世話係の呼び名を決めて、爾来私は落ち着いている。

しかし、私が浮かんだり沈んだりして遊んでいる海底に差し込む光の角度によってだろうか、
肉体には老化の兆しがあれやこれやと現れる。


*私の難聴と耳鳴りがひどいと聞いて、親切この上ないK夫人が評判のいい遠い耳鼻科へ連れて行ってくれた。

検査の結果、「もう何もできません。薬で治療しても無駄です。幸い、もう片方の耳は歳にしてはとてもいいのでこれで行ってください」

*朝になり目を開けると、いきなり鼻水攻撃を受けた。
負けてたまるか、とさっむい中