外山雄三氏の指揮姿と田辺第九演奏会の今昔物語

2月17日、土曜日。外山雄三指揮による大阪交響楽団の演奏会を鑑賞。曲目はベートーヴェンの「運命」「田園」。外山雄三氏は今年、86歳というが、とてもそうは見えない矍鑠とした指揮姿。特に「運命」はここ何年かで聴いた同曲の演奏の中で最高ではないかと思った。同じ外山氏の指揮で一〇数年前に聴いた演奏よりも印象深い。ライブでカルロ・マリア・ジュリーニ、ゲオルク・ショルティというビックネームや朝比奈隆も聴いているが、印象はそれら匹敵する。とりわけ雄渾きわまりない終楽章は輝かしく響いた。
外山雄三氏の指揮姿に初めて接したのは、もう40年ほど前のことになる。昨年で32回目