むかしから、現実を変えることはできない、と
いうある種の絶望感のようなものがありました。
積極的というとき、そんな気持ちがあっちゃ、ほんとうの
意味ではそうならない、悲観的なわけですから。
なぜだろうかと考えたんですね。
まあ、考えてみれば挫折の連続、失うことの方が多
かったとも思えて来る。
いまは洗いなおして、決してそうではないと思うように
なったから、変りつつありますが、とかくそういう人生観になりますね。
結婚できなかったこと、会社を辞めざるをねなかった
ことはやはり、深い傷にもなっていたでしょう。
わがやの重荷もある、兄をついに救うことは