新幹線N700系台車亀裂事件の真相を探った/「台車枠」の実際の応力・撓みや「台車枠」を弾性体と視た場合の「固有振動数」を計算してみた/算出された応力や撓みは大きく、「固有振動数」は低く、「台車枠」の絶対的な強度・剛性が不足している事が判明/1993年に鉄道総合技術研究所主任研究員が指摘した「新幹線車両の高速化に伴う問題点」とは/詳細な解析モデルを作成して差分法コンピュータ数値計算で検証精査すべし

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【1】「新幹線N700系車両台車亀裂事件」の原因/当方の見解


 これまで、「新幹線N700系車両台車亀裂事件」については、その原因について、次の通り見解を述べている。

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 今回の台車亀裂事件の原因を手短に述べると、

『原因は、高速化対応の為に、極限まで軽量化して、剛性強度を抑えた事に依り、

  「台車枠」の絶対的な強度・剛性不足と云う「設計ミス」であり、

  剛性強度の低下と相まって、固有振動数が低下した「台車」や「車体構体」や「空気ばね」や「車体傾斜制御システム」を一体化した、

  高速走行する「振動構造