中村天風の言葉 3 

★この沢山の数多い人の中から知り合いになったということは、到底人智では究明できない、因縁という不可思議な、幽玄微妙の作用のいたすところである。

 しかるにこの因縁という不可思議な、作用によって、結ばれて、知り合う仲となったものを、己に気に食わぬとか、あるいは心に合致しないとか、彼には、こういう欠点があるとか、又与しがたき習癖があるとか等々の理由をつけて、批判排斥して、せっかく結ばれた因縁を無にすると言うのは、天意を冒涜するものと言うべきである。

★言葉は言ってしまったと同時に、その音響はなくなちゃっているようだが、波動は残る、その波動が残っていること