連載:明治時代

西南戦争と明治帝のサボタージュ

現在のNHK大河ドラマは「せごどん」と知ってはいますが、観たことはありません。

 西郷隆盛が明治天皇の近くにいたのは、明治4年から6年間でした。

 明治5年の西国巡幸のときは、西郷もお供をしております。

 このとき、天皇のはしけ船が遅れたため、西郷が激怒してかたわらの西瓜を庭に投げつけ、粉々にしたのを天皇は見ていたといいます。

 こういう西郷の激情を明治天皇は愛したといわれます。

 明治4年から6年にかけて、岩倉具視・大久保利通・木戸らの政府首脳のメンバーが渡欧し、西郷は留守官でした。

 この間に、明治天皇と西郷との濃密な時間があったのでしょ