「もしかあんにゃ」

平成6年~平成10年の4年間私は新潟市に単身赴任した。今でも記憶に鮮明なのは「もしかあんにゃ」である。何を意味しているか判らなかった。そのうち「二男」のことだと気づいた。もしかしたら嫡子になれるかも知れない、という新潟県独特の方言である。

現在三谷博氏著「維新史再考」を読んでいる。その53pに概略下記のようなことが書いてあった。
『江戸時代も中盤になると、家臣は世襲が普通になり、旗本の例では55%が一度も階層移動を経験しなかった。経験者でも親の地位を越えて昇進したのは僅か6%に過ぎなかった。また家臣の「家」の内部でも「身分」の差は歴然とあった。家督は長