初船出似合わぬ汽笛を花が追い                                

命日の伯父の墓参りを済ませて、臼杵城址に上がったのでいつもより30分遅れていた。桜はかなり散ってしまったが、花見祭り期間は今週末まである、露天の店も残っているが暇そうである。本丸を一周したころから、汽笛が鳴りだした、長音2発、少し寂しげ、多分初出港だろう、その2発だけならいいのだが、繰り返し鳴らす、それこそ早く見に来てくれと云われている気になる。城跡の東側、臼杵湾が一望できる場所に早足で行き眺めると、静かに静かに動き出した、それもタグボートに曳行されている。普通造船所からの初航海は自走するのだがと思いながら見ていた、又も汽笛が鳴る、それに合わしたように桜