美味しい、それとも不味い。寒緋桜の「サクランボ」

長男の息子の迎えからの帰途「品川中央公園」を通り抜ける。この公園には沖縄原産の寒緋桜が数本あり、毎年2月下旬下向きの緋桜が咲く。私は従来からこの桜の満開の時は意識してでも見学に寄り道までするが、それ以外の季節は眼中になかった。

先日のことである。孫の手をひいてふと葉桜になった寒緋桜を観れば、赤い実、黒くなった実が沢山ついていた。サクランボである。ソメイヨシノなどは実はならないと同然だが寒緋桜はなるのだ。その時公園の管理人が声をかけてきた。「サクランボですが、まずくて食べられません。開花中は色々な鳥が蜜を求めてきますが、サクランボには見向きもしません」。