田植えの季節

自宅周辺の田んぼは田植えが本格化し、
昼は白鷲がエサを漁り、夜はカエルの鳴き声が煩い季節となった。


昔は田植えと云えば梅雨の6月に植え、
秋祭り頃の10月中旬に刈り取りするのが普通であり、
幼い頃は婆さんの生家である農家へ家族中で手伝いに行ったものだ。


植付けはヌルヌルの田んぼに素足で入って手で植えていたが、中腰だからすぐに腰が痛くなる上、強い日差しの汗と泥で体中が汚れる。
刈り取りはギザギザの鎌を使って1束ずつ手でザクザクと切る。

植付けも収穫も現在ように便利な機械類などなく、
今の農作業も大変だと思うが当時の作業は本当に過酷だった。