「蛍」その儚さ

 間もなく、蛍が舞う季節がやって来ます。

蛍と日本文化との関わりは古く、蛍が登場する最も
古い文献は、720年に作られた『日本書記』。

同時代にできた日本最古の歌集『万葉集』にも蛍は
登場しますが、頻繁に現れるようになったのは
平安時代。
文学作品『源氏物語』をはじめ、多くの物語や和歌に
蛍が登場しています。

先人たちは闇に浮かび上がる蛍の光を、切なく燃える
自らの恋心に重ねていたようです。

○ゲンジボタルとヘイケボタルという和名の由来

和名の由来としては、下記のような諸説があります。
•ホタルが光ることを、『源氏物語』の主役である
「光源氏」