連載:介護

「現実は急速に変わってきている」

ホームに来客があった。鍵を開けに行ったのは上司だった。白髪頭の男性と話している。私は入居者の家族だろうと思った。

二人が私たちがいる食堂までやってきた。入居したい家族だろうか。或いは70代の男性が採用されると聞いていたから、その人なのだろうか。

ここで働きたいという人だった。60代後半。常に人手不足の介護現場はどんな人だって拒んだりしない。


それでもまだ偶々偶然高齢者が続いただけだと思った。録画していたNHK スペシャル『縮小日本の衝撃 労働力激減 そのとき何が』(5月20日放送)を見た。偶然ではない。

今世界中が日本を注目している。世界で一番