モンマルトルの丘へ

ここで勇将がさけんだ

「え、あの絵はオランジュリーに
あるの?
ついにパリの画壇で認められたんだね」

「認められたどこじゃないわ
彼女はすでに一流画家の仲間入り

いまやパリ画壇の寵児よ
1920年代のレオナール・フジタ
のようにね...」

誇らしい顔でジェニーはいった

「ジェニー、やめてよ
私はまだまだ...

でもウィンブルドンもフランスも
制したユウ見習って
世界トップレベルを目指していくわ」

そんな流れのなかで
陽一ははっと気づきおどろいた

今までみんなの会話は英語で
なされていたが

サユリの英語がほぼ完ぺきな
イギリス語であること