折口信夫父子の墓

京都・北陸方面を旅したとき、羽咋市にある折口信夫と、養子の藤井春洋の墓を訪ねました。
信夫は、國學院大學大学教授・慶応義塾大学講師・民俗学者・国学者・詩人・歌人でした。
養子の春洋は、羽咋市出身の國學院大學の教授・国文学者でしたが、硫黄島で戦死しました。38歳でした。

羽咋市の波音の聞こえる砂地に墓はありました。
墓碑には

「もつとも苦しき たゝかひに最苦しみ 死にたる むかしの陸軍中尉 折口春洋 ならびにその 父信夫の墓」

と刻まれていました。
波音に耳を傾けながら、二人の墓のほとりで、しばらくただずんでいました。

信夫にとって、春洋は愛弟子で