襟裳の宿は国道から逸れ狭いグニャグニャ道を海側へ降りた港の奥に隠れるようにして建っていた。
受付でオバチャンに宿泊カードへの記載を促される時も、「一緒の部屋でも良いのに」と未練がましい私。
それが効いたのか用意してくれた部屋は隣同士。
いつでもコンコンできるようにと宿の人が気を遣ってくれたのかも知れない。
宿泊客は我々二人だけ。
普通は男性用・女性用の浴室にお湯を入れるのだろうが、勿体ないので女性用の風呂だけにしか湯を張っていないから「交代で入って下さいね」と云われた。
だから「一緒に入ろうよ」と云う私と「嫌、先に入って」と云う彼女とが受付でイチャ