No.247『自分に自信がもてないとき』
ある男子高校生は、新しい学年が始まることが憂鬱でたまりませんでした。
学年が上がってクラスが変わるたび、一人ひとりがクラス全員の前で自己紹介をしなければならないのです。
恥ずかしがり屋の彼は、大勢の前で話すのがとても苦手です。去年は、皆の前に立っただけで顔が真っ赤になり、足がガクガク震えてしまいました。
今年もきっと、うまく話すことができず大恥をかいてしまう……。そう考えるだけで、夜も眠れないのです。
彼は、その悩みを思いきって仲のよい友人に打ち明けました。
そして、その友人のひと言で、彼ははっと目が