エビフライの思い出

物心ついて最初の外食の思い出は、家族でレストランに出かけ、食べたエビフライ。
私は、まだ5、6才だったと思う。
肉魚だめの私が、エビフライなんぞ食べたいというわけがないから、親が勝手に注文したのだと思う。
「美味しいから食べてごらん。食わず嫌いでは駄目だよ」と父に言われたかどうだか記憶にはない。
涙ぐみながら食べたエビフライは美味しかった。
ずっとその思いが心のそこにあった。
しかし、そのとき以来外食でエビフライを食べた記憶がない。

今日、洋食屋さんで、エビフライをたべた。
創業100年の昭和の匂いが漂うどこか懐かしいお店だった。
父、母、弟、幸せだっ