生命系の進化論・クオリア-5

 3.5.3 記憶細胞とニューロンネットワークによる学習

 進化とは、生命系がエントロピィ増大の中で、外部環境の変化に耐えるために、蓄積したエネルギーを放出しながら、種の保存を維持する目的で、最適環境状態を求め、作り出していく事です。上記に示したように、遺伝情報系と脳情報系が存在します。  

 犬や猫・・・多くの種の生命系も、例外ではありません。彼等の脳は、胎児の頃から脳内仮想空間上で、親を通して外部環境を学習し(遺伝情報系)、生後においては、親から生存するための知識を得ます(脳情報系)。

 外部環境から来る情報を、多くの記憶細胞に留め、空っぽの状