「旧懐の情に駆られて大島、波浮の港へ旅す」

戦後すぐの少年の頃、「磯の鵜の鳥ゃ、日暮れにゃかえる、波浮の港は夕焼け小焼け、、、」という歌がラジヲから流れていました。歌の意味は、出稼ぎに行く島の娘が波浮からの船の艫綱を泣いて解く、、、船出する人と見送りに来た人が別れを悲しんでいます。鵜の鳥は日暮れに帰るがその人は帰らない、、、。
そんな悲しい歌なので忘れられません。

12年前に仕事を一切止めて、彼方此方へ旅をすることにしました。 そうだ!大島の波浮の港へ独り旅をしてみようと思い立ちます。
少年の頃から長い長い間、歌だけで知っていた波浮の港へ行く事にしました。それは旧懐の情に駆られた旅でした。