器好き

『何時まで生きるつもりなの?』
『私は上げる人がないから買わない』友人は言う。
思いは人それぞれである。

沢山の茶道具や会席料理の器がある。
お茶事のお道具以外の器も好きで集まってしまった。
一時は有田焼に凝り、
ある時はガラスの器に凝り、
ある時は土物に凝ったりした。

親の遺産相続で私は『お茶碗がほしい』と言った。弟は『そんなお茶碗一つだけって、後で文句は言わんやろな~?」と言った。父が生きていれば104歳28年前の事。

山を貰ったって、畑を貰ったって管理できないから放棄した。
現金は父の死後、6人の子どもたちに母が他界するまでの7年間『お年玉』