肌寒くなったこの頃 夕日が落ちて黄昏るのも早い
昨日からのジャコビニ彗星群は あいにく薄曇りで見れなかった
仕事が終わり なんとなく空を見る
オレンジ色の空を見ると 学校帰りのあの物悲しい日々が思い起こされる
カラスが泣くからか~えろっ!
そうやって楽しかった校庭での遊びも切り上げ
田舎の田んぼ道を一人帰るとき
鮮やかな夕焼けがだんだん暗くなると
なんだか 心が一人ぼっちになったみたいで
帰る足取りが早くなった
「ただいまぁ~ 母ちゃん。。。腹減った・・」
すっかり夜めいた闇の中に 家の灯りを見るとホッとした
黄昏は寂
連載:男と女のはなし