連載:男と女のはなし

昭和名前の女の店

♫京都にいるときゃ 忍(しのぶ)と呼ばれたの ~

神戸じゃ渚(なぎさ)と 名乗ったの~

横浜(ハマ)の酒場に 戻ったその日から~

あなたがさがして くれるの待つわ

む~か~しの名前で 出ています~~♫




夜の盛り場では女性の名前を看板にあげた店をよく見かける

そして

どこにでもあるような名前の店に男は

「ひょっとして・・あの時付き合った女が もしかしてここに」

と一瞬 懐かしさの記憶に甘酸っぱいものを思い出し

発作的にドアを開けることがある



「よしこ」「えみ」「京子」「みすず」「ようこ」「さとみ」「まちこ」「きくこ」「ゆ