夏めくや葡萄酒の白冷しをり 角川春樹
夏至の夜やジンとバッハとあと余白 藤田弥生
葡萄酒や沈む冬日は野にゆだね 橋閒石
夏痩詩人ワインの栓も抜き兼ねし 安住敦
河童忌の洋酒に氷落しけり 秋光泉児
夏痩詩人ワインの栓も抜き兼ねし 安住敦
燭涼し何のカクテル頼もうか 星野 椿
太宰忌や洋酒の匂ふ砂糖菓子 屋代ひろ子
大酒樽巡りて味はふ新ワイン 関森勝夫
短夜の オンザロックは 縦に酔う 水本ひろと
冷や酒を烏賊の刺身で味わって アロマ
虫の夜の洋酒が青く減つている 伊丹三樹彦
鳥巣立つ