沖縄、闘いの原点「不屈館」

米軍統治時代、沖縄の反基地運動の旗手となっていた人物に元代議士の瀬長亀次郎という人がいた。沖縄旅行の最終日、その業績を顕彰する記念館である「不屈館」に行った。
亀次郎さんの経歴は、琉球立法院議員3期、那覇市長1期、そして衆院7期と言うのだから自民党なら大臣級の存在だった。しかし、彼は共産党員であり、軍政当時投獄もされている人物だ。占領当時、琉球にとっては絶対的な権力者であった米軍に対して、逮捕され、投獄されても絶対に引かないその政治姿勢から不屈の政治家と呼ばれたが、その人柄からいつまでも亀次郎さん、あるいは亀さんと呼ばれる存在でもあった。