散歩の途中に鮮魚店がある。
近くの大磯や小田漁港の地魚が素朴な平台に並んでいる。
白いトレーに新ワカメが並んでいた。
ほう。今年もその季節かと心に響く。
ワカメは熱湯を潜らせると鮮やかな緑に変わるが、この頃は食感がシャキシャキと素晴らしい。
荒く切って胡麻油をかけ葱を散らす。
ワカメと胡麻は海と畑が遥かに会って相性が良い。
暦は大寒。春に向かう光が空から降りて、柔らかに海に揺れているのだろう。
1月末のこの時期にわずかに10日間だけ並ぶ。
ごく短い日数が過ぎると、新の字がとれ釜揚げのワカメに替わる。
カテゴリ:日常・住まい