歌舞伎座2月公演 昼の部

二月芝居、歌舞伎座昼の部。
都営地下鉄大江戸線築地市場駅から歩くと、新橋演舞場に長い列。紀香人気かな。人の波に逆らうように晴海通りに向かう。

初代尾上辰之助の33回忌追善。彼ほど惜しまれた役者も少ないだろう。歌舞伎役者は顔、声、所作というが、力のある目、伸びやかな声と天才的な舞踊は将来を嘱望されていたのに。彼の名を聞くと、胸が締め付けられる気が・・・葬儀の日の菊五郎の涙が忘れられない。

2月の筋書きの表紙は雪を被った松の枝。白い満月が中空に浮かぶ。(写真左)
すしや、菊之助の維盛。美貌が女形たちを凌駕し、気の毒。松緑、権太の粗い白黒格子が鯔背なこと。