流氷の海

モンゴルに源を発するその川は中国で黒水と呼ばれやがて黒竜江となり、黄土高原を経てロシアに入りアムール川となる。途中の肥沃な大地からそのエキスを溶け込ませながらサハリン北部のオホーツク海にそそぐ。サハリンから南下した流れは北海道北部に肥沃な流れを注ぎ、知床半島に達する。そのすさまじいエネルギーは、北海道島北部の見事な弓なりの沿岸を作り、知床半島北部に見事なオーバーハングの岸壁を作り出す。

莫大な量の水はそのトレンド一帯の塩分濃度を下げ、凍りやすくする。これが流氷となって厳冬期の北海道北東部沿岸に満ちる。

その流氷の海を見てみたいという思いがあった。