南極観測船 宗谷

  宗谷は1938年の建造から今年で81年を迎える、耐水型貨物船として造られ戦時中は海軍の、戦後は引揚線、海上保安庁の補給船、66年からは南極観測船として第一次~六次迄観測活動を支援し、その後海上保安庁の巡視船として78年10月迄活動、79年から「船の科学館」で保存公開され、800万人近い人たちが訪問しているこの船は時代の推移に連れ幾多の使命を帯び不死鳥のような生命を辿った船である。

富山県砺波在の川南豊作と言う人が船の重要性に目覚めて長崎県香焼島に12年間閉鎖されたままの造船所を手に入れ造船業に参入した。その造船所が、昭和十三年(1938年)に、ソビ