電気ストーブ冴えざえ二日明けにけり 永井龍男
電気より熱と燭得て寒夜読む 津田清子
電気を運ぶ臨時の柱夜桜へ 田川飛旅子 花文字
電気行火座右に竹山嵐きく 臼田亜郞 定本亜浪句集
電気柵すたこらさつと夏のリス 加藤知世子 花 季
電気時計(シンクロン)涼しき地下の時を指す 橋本多佳子
電気出発雪山中の発電所 茨木和生 木の國
電気水母もう出る頃か土不踏 猪俣洋子
電気毛布するかと云はれ「まあだだよ」 高澤良一 石鏡
電気毛布なんぞと云ひて取合はぬ 高澤良一 ももすずめ
電気毛布にも青空を見せむ