携帯にパソコン様々電波飛ぶ


 電気ストーブ冴えざえ二日明けにけり 永井龍男

 電気より熱と燭得て寒夜読む  津田清子

 電気を運ぶ臨時の柱夜桜へ  田川飛旅子 花文字

 電気行火座右に竹山嵐きく  臼田亜郞 定本亜浪句集

 電気柵すたこらさつと夏のリス  加藤知世子 花 季

 電気時計(シンクロン)涼しき地下の時を指す  橋本多佳子

 電気出発雪山中の発電所  茨木和生 木の國

 電気水母もう出る頃か土不踏  猪俣洋子

 電気毛布するかと云はれ「まあだだよ」  高澤良一 石鏡

 電気毛布なんぞと云ひて取合はぬ  高澤良一 ももすずめ

 電気毛布にも青空を見せむ