ウットリ

数週間前からテレビで「御家人斬九郎」の再放送が始まっている。
柴田錬三郎原作の時代小説を映像化したものだが、その主役を当時未だそれ程知られていなかった渡辺謙が鋭い眼光で演じている。

頬肉が落ちているのは、急性骨髄性白血病を克服した後だからかも知れないが、
その痩せ方が貧乏御家人の役とよくマッチしている。

始め製作者は「明るい感じの眠狂四郎」と云うイメージを狙ったらしいのだが、渡辺謙は、さらにその上を行く独自の演技をみせているように思う。

でも私がこの時代劇を観る本当の狙いは別のところにある。

渡辺謙も良いのだが、粋な辰巳芸者の蔦吉役で出ている若村