出会ってしまった彼女 61

彼女は箸袋で鶴を折るのが得意だ

古風な一面も共有している彼女に不思議な魅力を感じることもある

休日前の深夜の大量メールには

頻繁に心のSOSが綴られるようになった

本心は沢山会いたい

毎週でも会っていたい

だが霊感の強い自分には嫌な予感が徐々に芽生え始めているのも事実

絶対に逃げられないのが探偵の存在だ

それは百戦百勝に値する確かな実績があるらしい

旦那は東証一部上場企業の超エリート社員だ

噂では某国立大学をトップクラスの成績で卒業をしたらしい

凡人の高卒の自分がとても太刀打ち出来る相手ではない

その気になればクローン携帯電話だっ