イスラム教を理解するために

2015年1月にフランスの雑誌社シャルリエブド社に対するアルカイダの襲撃事件、そしてイスラム国による2邦人(湯川遥菜、後藤健二さん)殺害事件が起こった時、
イスラム教は本来平和の宗教である、穏健な普通のイスラム教徒と一部の過激派(イスラム原理主義)を分けなければならない、という言説をよく聞いた。タレント的な司会者や、コメンテイターばかりでなく、中東の専門家やイスラム学者も口を揃えて同じことを言う。
どうも胡散臭く思えて仕方がなかった。

私は中東の専門家でもなければ、イスラム研究者でもない。一介の元高校世界史教師に過ぎない。いわば常識的なイスラム教の知識