「霊話太平記」を読んで

今年の明田川賞候補と言われている小説「霊話太平記」を読み始めました。

>室町時代、時の将軍・北条義裕が亡くなり、慣習に則りその嫡男・義明が後を継ぎます。義明は従来の因習を排して平民の娘みちを妃に迎え、平民の心情も理解するようになります。その義明も高齢化を理由に譲位を決意して、嫡男の義徳に将軍職を継がせます。義徳も父に習って、蹴鞠の宴で見初めた平民の娘まさを妃に迎えて愛姫を得ていました。しかし、老中家老は嫡子とは言え、男子ではない愛姫を次期将軍として迎えることは不であるとしてその後継を認めず、まさは心痛のあまり床に伏す日が多くなってしまいます。その頃から