雨雲が東の方へ流れて行き、太陽が顔を出した。
気合を入れてジョギングシューズを履き、家を出た。
少し大股で歩いているように見えるかも知れないが、私自身の感覚ではイヤホンから聴こえてくる俊ちゃんの曲に合わせて颯爽と踊っている気持ちだ。
脚は上がらないけれど気持ちの上では俊ちゃんになれるのだ。
ジョギングに代えて走り始めた俊ちゃんの横を高専生が何人も追い越した。
多分テニス部員か何かだろうけれど、俊ちゃんとしては悔しくて面白く無い。
だから高専生が走るルートから離れて よつ葉乳業の裏を走ることにした。
阿寒川を越えて下った先でユーターン。
多分2