「あの日、君は、僕を愛してると言っただろ?」
「日記を調べてみますね」
「だからさあ、僕は、アーチストなんで、芸のためなら、女
性は一人と決められないのさ」
「そういう多情な人とは、あの時点で知りませんでした。」
「今のひと時を、燃えたいのだよ」
「他の女性と手を切ってくれたなら、また、もえてもいいですよ。」
「どうして、こんなに美しい口から、そんな、きつい言葉が出て来るのだろう」
「じゃあ、こうしましょう。
あなたが、女達と別れないで、私と付き合いたいなら」
「そうそう、そうなんだ」
「私も、主人と別れないで、あなたと、お付き合い