蒲田のバス停から、7時21分発、羽田車庫行きのバスに乗ったおばあちゃん。

リュックを背負って、リュックの中にゲートボール用のスティックが入っていたので、ぽくは聞いた。

「僕と同じで、六郷にゲートボールしにいくんですか?」

「そうよ、貴方は誰のチーム?」

「Eさんのチームです」

「厳しいキャプテンね」

「もう何年ゲートボールされてるんですか?」

「65歳から始めて、18年よ、嫌だ、数えないでよ」

「僕はまた、75.6位かと思いましたよ」

「ありがとう、私、今、83歳よ」

ここまでくるとおばあちゃんの口は、降りる六郷橋まで止まらなかった。

●多い時は、500人いた大田区のゲートボール人口は、今は、150人く