リュックを背負って、リュックの中にゲートボール用のスティックが入っていたので、ぽくは聞いた。
「僕と同じで、六郷にゲートボールしにいくんですか?」
「そうよ、貴方は誰のチーム?」
「Eさんのチームです」
「厳しいキャプテンね」
「もう何年ゲートボールされてるんですか?」
「65歳から始めて、18年よ、嫌だ、数えないでよ」
「僕はまた、75.6位かと思いましたよ」
「ありがとう、私、今、83歳よ」
ここまでくるとおばあちゃんの口は、降りる六郷橋まで止まらなかった。
●多い時は、500人いた大田区のゲートボール人口は、今は、150人く