海上自衛隊南極観測から撤退し国立極地研究所、海洋研究開発機構に

 海上自衛隊が南極観測船「しらせ」の運用からの撤退を検討、人手不足に対応するため乗組員を他の艦船に振り分け、積極的な海洋進出を続ける中国に備える。

 しらせを海自が運航して、研究者、観測隊員を乗せ約5カ月かけて、日本と南極を毎年往復している。

 防衛力整備の指針である「防衛計画の大綱」の改定作業と並行して、同省と海自が撤退に向け検討を行った。

 しらせの乗組員は約180人と護衛艦1隻分に匹敵する規模で、これを他の艦船に振り分ける案などが検討された。

 撤退が広報活動や隊員募集に悪影響を懸念する声も出たが海自の深刻な人手不足、日本周辺と南シナ海での