とんぼうの濃きくれなゐは金色に 山口青邨
ひきがへる眼を金色にして交む 小山曲江 『余韻』
ほととぎす金色発す夕富士に 中村汀女
またたけば はや金色の冬の海 富澤赤黄男
まつすぐにくる山の虻金色佛 石田勝彦 雙杵
みほとけのもはや金色の昏れそむる 伊丹三樹彦
みほとけの金色の暮旅にしあふ 伊丹三樹彦
みほとけの金色ぼうと秋日暮る 伊丹三樹彦
みほとけの金色秋の日をおごる 伊丹三樹彦
みほとけの金色蔵ふ時雨の扉 伊丹三樹彦
み仏金色の暗さ灯しまいらす 荻原井泉水
もみづれば金色の橡世界