第二回「ロシア史学史に見るロシア人論」

~過去をもたない、未来を先取りしたロシア人~

 今日は大きく分けて4つのことについて話したい。
 はじめに、歴史学において〇〇人論というのがどうやって生まれてきたのか。特にヨーロッパについて簡単に触れておく。
 それからピョートルについて4頁ほど資料を付けたが、ロシアの歴史について皆さん方余り接する機会がないと思うので用意した。
 ピョートルというのは、日本でいうと信長と秀吉、家康の三人を合わせたような人物で、この人を理解しないとロシアの歴史がピンと来ないのではないかと思う。ということで、ピョートルがどんな人であったのかということについて触れてみたい。