官僚の答弁で近年頻発する不思議な日本語

官僚の国会答弁で、
「・・・と考えてございます。」あるいは「・・・と承知してございます。」などの「ございます」用法がここ数年急に目立ってきた。

これは、「・・・と考えております。」あるいは「・・・と承知しております。」などの言葉遣いが本来と思われる。

動詞「考える」のテ形「考えて」を「いる」と共に使うとき、「・・・と考えている。」となる。
これを丁寧形にすると「・・・と考えています。」となる。
「いる」の謙譲語「おる」を使えば、「・・・と考えております。」となるが、「・・・と考えてございます。」は不適切。

「ございます」は、「ある・無し」の「ある」