流れ星七月の空に弾き合う


 ひとりこぼれて七月のどまん中  林 恒子

 七月の海に白波美しく  アロマ

 七月の夏休み待ち兼ねる吾子  アロマ

 ドンキホーテの槍七月の空を刺す 嶋田麻紀

 七月、町は波のよう死児立ちあがり   西川徹郎 家族の肖像

 七月といふ晩年の空のあり   櫂未知子 蒙古斑以後

 七月の海へ家族で車駆る  アロマ

 海沿いに行く七月の列車見る  アロマ

 七月とおもひ慰むあつさかな  奈良-含粘 俳諧撰集「藤の実」

 七月のうぐひす近し火山灰の道  藤田湘子

  七月のくらきところを鶏あゆむ  長谷川双魚 風形

 七月の